研究室紹介

研究室紹介

熊本大学大学院生命科学研究部 細胞病理学講座は、細胞病理学の研究と教育を通して、生命現象の本質を探求しています。
病理学的手法を基盤に、免疫細胞の機能や疾患との関係を解明し、医療・科学の発展に貢献することを目的としています。
基礎医学・臨床医学・薬学・工学が連携し、学際的な視点から研究を進めています。

研究テーマ

当講座では、免疫細胞の一種であるマクロファージを中心に研究を行っています。
マクロファージは、感染防御や組織修復など生命維持に欠かせない重要な細胞であり、近年では多くの疾患の発症・進行にも深く関与していることが明らかになっています。
病理学的解析によって、マクロファージの分布や活性化状態を顕微鏡下で観察し、そこから得られる情報をもとに疾患の新しい治療法の開発を目指しています。

主な研究テーマ

  • 腫瘍性病変におけるマクロファージの役割解析

  • マクロファージ活性化を標的とした治療戦略の開発

  • 病理画像解析による疾患モデルの構築

  • 医学・薬学・工学との共同研究による新規治療法の探索

研究環境

教授・准教授・助教をはじめ、博士課程・修士課程の大学院生、医学部・薬学部・工学部の学生など、
多様なメンバーが所属しています。
定期的な研究報告会や論文紹介を通して、活発な意見交換と新たな発見が生まれています。
学内外の共同研究も積極的に進めており、より多角的な視点で研究を発展させています。

教育・共同研究

熊本大学医学部の理念である
「豊かな人間性と高い倫理観を持ち、社会的使命を追及・達成しうる医師・医学者の育成」
を基盤に、学生教育と研究支援を行っています。

病理学的解析を得意とする当講座では、他大学・研究機関・企業との共同研究も積極的に実施し、幅広い領域で社会に貢献する研究を推進しています。

沿革・歴史

  • 昭和30年(1955年)8月
     新制熊本大学医学部の発足に伴い、病理学講座が2講座制となり「病理学第二講座」が開設。
     初代教授として、当時助教授であった武内 忠男先生が着任。

  • 昭和56年(1981年)8月
     高橋 潔先生(福島県立医科大学より)が2代教授として着任。

  • 平成11年(1999年)3月
     本荘中地区から本荘北地区に移転。

  • 平成12年(2000年)8月
     竹屋 元裕先生(当時助教授)が3代教授として着任。

  • 平成15年(2003年)4月
     医学研究科と薬学研究科の統合により「熊本大学大学院 医学薬学研究部」が設立。
     講座名を「熊本大学医学部病理学第二講座」から
     「熊本大学大学院医学薬学研究部 総合医薬科学部門 生体機能病態学講座 細胞病理学分野」に改称。
     同年5月15日にホームページを開設。

  • 平成22年(2010年)1月
     医学・薬学・保健学3分野の融合により「大学院生命科学研究部」へ改組。

  • 平成28年(2016年)4月
     講座名を「生体機能病態学講座」から「代謝・循環医学講座」に変更。
     正式名称は「熊本大学大学院生命科学研究部 総合医薬科学部門 代謝・循環医学講座 細胞病理学分野」。

  • 平成30年(2018年)3月
     竹屋 元裕先生(3代教授)の定年退職に伴い、同年4月より菰原 義弘准教授が研究室を統括。

  • 平成31年(2019年)4月
     「代謝・循環医学講座」が「代謝・循環医学分野」、「細胞病理学分野」が「細胞病理学講座」となり正式名称が「熊本大学大学院生命科学研究部 総合医薬科学部門 代謝・循環医学分野 細胞病理学講座」となりました。

  • 令和3年(2021年)3月
     菰原 義弘先生が4代教授に就任。